INTERVIEW

Mont.Barbara

東京・代々木のライブハウス「代々木Barbara」発。
“山越え谷越えあなたに会いに行く”というキャッチフレーズを掲げ、音楽を通じて人と人のあたたかいつながりを届けるアコースティックバンド、Mont.Barbara(モンバーバラ)。
ZUBAFES初登場の今回は、ボーカルのとやまあおいさんに、バンドの結成秘話からライブハウスへの想い、音楽に込めたメッセージまでたっぷり語っていただきました。

まずは、モンバーバラ結成のきっかけから教えてください。

とやまあおい:モンバーバラは、私が店長を務めているライブハウス「代々木Barbara(バーバラ)」を拠点に活動しているアコースティックポップバンドです。
メンバーはギターの安田太、ピアノのもぉりぃ、そしてパーカッションの石川浩司。石川さんは今回のZUBAFESには参加しないのですが、4人編成で活動しています。
2020年、ちょうどコロナ禍でライブハウスの営業も止まりがちになった時期に、「このまま何もしないのはイヤだ」って思って。ライブハウスに活気を取り戻すためにも、自らバンドを立ち上げようと決めました。
最初は私と安田の2人でライブをしていたんですけど、「もっと音を広げたい」と思って、代々木Barbaraで出会ったもぉりぃ、そして石川浩司さんに声をかけて、今の形ができました。

「Mont.Barbara」というバンド名の由来は?

とやま:「Barbara」はもちろん代々木Barbaraから。“Mont(モン)”は“mountain=山”の意味で、私たちのキャッチフレーズが「山越え谷越えあなたに会いに行く」なので、そこからとりました。
音楽を届ける旅人のようなバンドにしたい、という想いを込めています。

メンバーのみなさんについても、詳しく教えてください。

とやま:ギターの安田太は、元々「安田太と遊牧民」というバンドで全国流通もしていたシンガーソングライターで、モンバーバラのほぼ全ての楽曲を手がけています。
私は彼の音楽が大好きで、「一緒にやってほしい」と伝えたのがはじまりです。
ピアノのもぉりぃは「ALOHA JAPAN」という12〜13人編成のバンドで活動していたんですが、コロナ禍でその活動が難しくなって。 私と相性がすごくよくて、演奏も人柄もすばらしい方なので、すぐに「一緒にやりませんか?」とお誘いしました。
パーカッションの石川浩司さんは、元・たまのメンバーで、今はソロでも全国を飛び回っている大先輩。体調もあってライブ本数を絞っていますが、誰よりもチャーミングで温かい方です。

モンバーバラの音楽スタイル、特徴はどんなところにありますか?

とやま:めちゃくちゃ“ハッピー”なユニットです(笑)。曲を聴いていただければすぐ分かると思うんですけど、温かくて、希望や日常の喜びを感じてもらえるような音楽を目指してます。
安田が旅好きで、バックパッカーの経験もあるので、その旅情感もモンバーバラの音楽に息づいていて。
「山越え谷越えあなたに会いに行く」っていう言葉が、音にも人柄にも出ていると思います。

曲づくりはどのように行われているのでしょう?

とやま:安田がメインで作詞作曲をしていますが、私が歌詞を担当した楽曲もあります。
私の場合は、ライブハウスでいろんな人と出会って感じた感情——嬉しさや不安、ちょっとした切なさとか——そういう“揺れ”を大切にしながら書いています。 言葉もできるだけシンプルに、小さなお子さんにも伝わるような単語を選ぶようにしています。 音楽って、難しい表現がなくても心に届くと思っていて、だからこそストレートに響くものを目指してます。

活動の中で特に印象に残っている出来事はありますか?

とやま:エマージェンザ・ジャパンというオーディションライブに参加したことですね。
ドイツのフェスに出られるチャンスがある大会で、仲間たちと一緒に挑戦して、国内決勝まで進出できたのは本当に嬉しかったです。 ただのバンドの挑戦じゃなくて、代々木Barbaraの仲間たちと一緒に、山を登っていくような感覚があって。 応援してくれた皆さんへの感謝と、一体感を改めて感じられた出来事でした。

優勝して50万円獲得したら、どう使いたいですか?

とやま:このZUBAFESを知ったときに「面白そう!」と思ったのと同時に、「50万円って本当に大きいな」と思って。 もし優勝できたら、みんなに還元できるライブイベントを主催したいんです。
私たちの音楽は野外にもすごく合うので、開放感のある場所で、フェスのようなイベントを作りたいなって。 応援してくれる方々に「楽しかった!」って思ってもらえる形でお返しできたら、一番嬉しいですね。

あなたにとって音楽とは?

とやま:私にとって音楽は、「人との距離を縮めてくれる魔法」みたいなものです。
ライブハウスって、初対面の人同士が集まる空間だけど、音が鳴り始めた瞬間に心が通じる感覚がある。 それって、日常ではなかなか得られない瞬間だと思うんです。 裏方の仕事をしているからこそ、音楽が持っている力を何度も見てきたし、表に立つようになってからは、それを“届ける側”としても実感しています。

ライブハウス文化への想いも、活動に色濃く出ていますね。

とやま:ライブハウスって、ちょっと怖いとか、閉鎖的に見られがちなんですよね。
でも実際は全然そんなことなくて、もっと“気軽な娯楽”になっていいと思っていて。 疲れた時、癒されたい時、映画やサウナやディズニーランドに行くみたいに、「ライブハウス行こっかな」って思ってもらえたら本当に嬉しいです。
私たちは、そんな空間をもっと外に向けて広げていきたい。ライブハウスの“希望の光”みたいになれたらいいなって、ちょっと大げさかもしれないけど、そう思ってます。

フェス飯を1品出すとしたら、モンバーバラらしさが出るものは?

とやま:絶対に牛串!そしてお酒に合うやつ!(笑) メンバーみんなお酒が好きで、私も肉が大好きなので、野外イベントで牛串片手にビールやハイボールを飲んでもらえたら最高ですね。

最後に、ZUBAFESで初めてモンバーバラを知る方へ、メッセージをお願いします。

とやま:ジャンルが違うアーティストが集まるZUBAFESの中で、モンバーバラはもしかしたら少し珍しい存在かもしれません。 でも、その中で「こういう音楽もあるんだ」って思ってもらえたら嬉しいし、新しい扉を開くきっかけになれたらいいなと思ってます。
ぜひ、ライブを一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!

ありがとうございました!

2025.04.04

プロフィール

Mont.Barbara (モンバーバラ)

東京都・ライブハウス代々木Barbara発のアコースティックPOPユニット。
アウトドア風の衣装を身にまとい、懐かしいメロディで楽器をおもちゃのように操る。ライブハウスの良さを伝えるために、代々木Barbara店長・とやまあおいがボーカルとなり、コロナ禍である2020年10月から活動スタート!
2024年7月にはインディーズバンド最大のコンテストライブ・EMERGENZA JAPANにて国内決勝まで進出。勢いを増すMont.Barbaraの躍進を見逃すな!